日本酒の飲み方にマナーってあるの?
デートや接待の時に恥をかきたくない!と思っている方も多いのではないでしょうか?
お酒は思うがまま、おいしく飲むのが一番ですが、飲み方の手順は存在します。
今回は、升に入った日本酒の飲み方も含め、日本酒のマナーについて紹介していきます!
Contents
日本酒のマナーは器によって異なる!
日本酒のマナーは、使用する器によって異なります。
以下の4種類の器ごとのマナーについて、紹介するので参考にしてみてください。
- お猪口
- もっきり(升とグラス)
- ワイングラス
- 杯
お猪口で日本酒を飲むときのマナー
お猪口と徳利を使って日本酒を飲むのは、スタンダードでもあり、古くから用いられていることもあり、マナーは明確に存在します。
そのため、作法を気にするような場所で日本酒を飲む際には、以下に記載のマナーを守ったほうが良いでしょう。
お猪口で日本酒を飲む際のマナーは、注ぐ人(注ぎ手)と飲む人(受け手)の両方に存在します。
両方のマナーを覚えてスマートに、日本酒を嗜んでみてください。
徳利で日本酒を注ぐ時のマナー
まず、徳利を右手でしっかりと持ちます。
多くの徳利では、持ち手となる部分が凹んでいるため、その部分を持てば問題ありません。
一方、左手は注ぎ口の近くに添えましょう。
この際、徳利がお猪口に触れないよう、丁寧に注ぎます。
はじめは、ゆっくりと細く日本酒を注ぎ入れます。
その後、太くしたり細くしたりと強弱をつけて注ぎましょう。
最後、注ぎ終わるときは手前(自分の体のほう)に向かって軽く徳利を回します。
徳利を回しながら持ち上げることで、日本酒が垂れてしまうのを防ぐことが可能です。
お猪口に日本酒を注いでもらう時のマナー
受け手も、注ぎ手と同様に、両手を使用します。
お猪口を右手で持ち、左手はお猪口を下から支えるように添えます。
この際、注いでもらう前に、お猪口に残っている日本酒を一口飲んでから杯を相手に差し出すとよいでしょう。
注いでもらう時は、机に杯を置かず、しっかりと両手でお猪口を持っておきましょう。
注ぎ手が日本酒を入れやすい位置にお猪口を持っていくとより良いです。
注ぎ終わったら、お猪口を机に置く前に一口飲むのがマナーです。
このとき、軽く唇に当たる程度でも問題ありません。
升とグラスを使用して日本酒を飲むときのマナー
升とグラスを使用した飲み方を「もっきり」と言います。
そのほかに、「盛り切り」や「盛りこぼし」と呼ばれることもあります。
この「もっきり」は、以下の手順で飲むのが良いとされています。
- グラスと升を机に置いたまま、口でグラスのお酒を迎えに行く
- グラスが持ち上がる程度(1・2口)飲む
- グラスを升から持ち上げる
- グラスの底をおしぼりなどで拭く
- グラスの中の日本酒を飲む
- 升に残った日本酒を飲む
①から⑤は、普段からやっている人が多いでしょう。
皆さんが一番迷うのは、升に残った日本酒はそのまま升で飲んでいいのか、一度グラスに移して飲むかではないでしょうか?
実は、升に残ったお酒は、そのままでも、グラスに移してもどちらでも良いです。
日本酒をこぼさず飲めるのであれば、自分の飲みやすい方法を取りましょう。
ワイングラスで日本酒を飲むときのマナー
ワイングラスで日本酒を飲むときのマナーは存在しません。
そもそも、ワイングラスで日本酒を飲むようになったのは、最近であることもあり、細かいルール等は決められていないのです。
一般的なテーブルマナーを守っていれば問題ないでしょう。
また、ワイングラスではない、グラスを使用する際も同様です。
たまに、グラスの下に浅い受け皿が敷かれていることがあります。
その際は、「もっきり」と同じように、こぼれたお酒は、グラスに移して飲むとよいでしょう。
杯で日本酒を飲むときのマナー
日常的には、杯(さかずき)を使用して日本酒を飲むことはないでしょう。
イメージするのは、婚姻などの儀式や、盃を交わすシーンですね。
この杯を使用する場合、注ぎ手のマナーは、基本的に徳利を使用する場合と変わりません。 気を付けておくのは、受け手の杯の持ち方です。
杯の奥側に中指と薬指を添え、杯の縁を人差し指と親指で支えるように持ちましょう。
イメージしにくいでしょうが、普通に杯をつかもうとすると、上記の持ち方になるため気にしすぎることはないです。
目上の人に注いでもらう際は、左手を軽く添えておくのが良いでしょう。
日本酒のNGマナー
ここまで、日本酒を飲む際のマナーについて紹介してきました。
以下では、やってはいけないNGマナーについて紹介します。
何気なくやっていることもあると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
- のぞき徳利
- 日本酒が残っているか、徳利をのぞき込む行為
- 振り徳利
- 日本酒が残っているか、徳利を振って確認する行為
- 併せ徳利
- 徳利に残った日本酒を、別の徳利に移す行為
- 逆さ杯
- お猪口を逆さにして、飲み口をテーブルに付けること
- 逆手注ぎ
- 手のひらを上に向けた状態で、手首の返しだけで日本酒を注ぐ行為
- なみなみ注ぎ
- お猪口いっぱいに日本酒を注ぐ行為
グラスと升を使用した「盛りこぼし」などでは問題ない
まとめ
いかがでしたか?
日本酒を飲む際のマナーは色々と存在します。
しかし、必ずしもマナーを守る必要はありません。
時と場合に合わせて、マナーを覚えておくことは大事です。
しかし、日本酒を飲むのに、必要以上に堅苦しくなる必要はないでしょう。
自分に合ったスタイルで、美味しく日本酒を楽しんでください!
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