皆さんはひれ酒を自分で作ったことはありますか?
旅先の旅館や居酒屋で注文することはあっても、自分で作る方は多くないでしょう。
ふぐのヒレと、日本酒があれば簡単に作ることはできますが、どの日本酒を使えばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、ひれ酒の楽しみ方とともに、使用する日本酒や作り方についても紹介していきます!
Contents
ひれ酒とは?
ひれ酒とは、日本酒の飲み方の一つで、ヒレをあぶって熱燗に入れたものです。
実は、ひれ酒に使用するヒレは、ふぐでなくても問題ありません。
一般的には、フグや鯛のヒレが使用されますが、食用魚のヒレであれば何を使っても良いです。
とはいえ、香りや旨味が出やすい、ふぐや鯛のヒレを使うのがオススメであり、失敗しないコツでもあります。
ヒレ酒は、日本酒の質が悪かった時代に、風味や味を良くするための手段として用いられていました。
それが現在でも、日本酒を楽しむための一手段として残り続けているのです。
ひれ酒に使用するヒレと日本酒
上述したように、ひれ酒に使用するヒレや日本酒に決まりはありません。
しかし、よりひれ酒を楽しむために、おすすめのヒレと日本酒について以下で紹介していきます。
ひれ酒に使用するヒレ
やはりオススメなのは、「フグのひれ」です。
スーパーやネットで簡単に手に入れることが出来ます。
その中でもお勧めのヒレは、以下の2種類です。
- 上野珍味・とらふぐのひれ
- 天然トラフグあのりふぐひれ
上野珍味のふぐヒレは、「Amazon’s choice」にも選ばれており、値段も648円とお手頃です。
内容量は少ないですが、ヒレ酒のお試しとして購入してみるのに最適です。
天然トラフグあのりふぐひれは、1,500円と少し値段は高いですが、トラフグの香り高いひれ酒を楽しめます。
上野珍味ふぐヒレの2倍入っており、頻繁にヒレ酒を飲まれる方にお勧めです。
ひれ酒に使用する日本酒
ひれ酒に使用する日本酒は、高級なものでなくて大丈夫です。
上述したように、ヒレ酒は質の低い日本酒を、美味しく飲むための方法です。
そのため、高い日本酒を使用しなくても、問題ありません。
逆に、 純米大吟醸などの吟醸酒を使用してしまうと、せっかくの香りが飛んでしまいもったいないです。
醸造酒などの安いお酒を使うのをお勧めします。
また、ひれ酒は熱燗で飲むものなので、使用する日本酒は、以下に挙げるような熱燗にして美味しいものを選ぶのが良いでしょう。
- 大山燗麗辛口
- 剣菱
- 枯山水
その他、コンビニに売られているような、お手頃な日本酒でも良いでしょう。
ひれ酒を作るときに準備するもの
ここまで、ひれ酒に使用するヒレと日本酒について紹介してきました。
実際にひれ酒をつくる前に、以下のものを準備してください。
- ふぐヒレ
- 日本酒1合
- 徳利(耐熱のもの)
- 湯呑などのコップ
- 焼き網・フライパン
- サランラップ
ふぐヒレは、日本酒1合につき、1枚用意してください。
また、ヒレを炙る用として、焼き網もしくはフライパンが必要です。
ひれ酒の作るときの注意点とコツ
以下では、ひれ酒を作る手順とコツについて紹介していきます。
大枠の作り方は、以下の通りです。
- ヒレを炙る
- 温めた日本酒を注ぐ
- 蓋をして少し待つ
- マッチやライターで火をつける
注意点とともに、以下で詳しく説明していきます。
ひれ酒に使用するヒレを炙る
まず初めに、使用するヒレを炙ります。
炙る時のポイントは、「弱火でじっくり」です。
強火で炙ってしまうと、すぐに焦げてしまい、ヒレに苦みが出てしまいます。
香りと旨味の両方を引き出すためにも、弱火でじっくり炙るようにしましょう。
炙り方は、ガスコンロの上に焼き網を敷き、ひっくり返しながら両面を炙っていきます。
フライパンのみで炙ることもできますが、直接火に当てることで、焼き目もつきやすくお勧めです。
温めた日本酒をひれに注ぐ
耐熱式の徳利に入れた日本酒を温め、炙ったヒレを入れたコップに注ぎます。
日本酒の温め方には、以下の2種類がありますがどちらでも構いません。
- レンジでチンする
- 沸騰したお湯に入れる
ただし、日本酒を温める際の注意点は温度です。
一般的な熱燗は、60℃ぐらいで良いですが、ひれ酒の際は80℃ぐらいまで温めるようにしましょう。
というのも、高温の日本酒を注ぐことで、ヒレからの旨味が出やすくなり、香りも引き立つからです。
ひれ酒に蓋をして少し放置する
日本酒をヒレに注いだら完成ではありません。
コップに蓋をし、数十秒ほど待ちましょう。
少し時間を空けることで、ヒレの旨味が出るのと同時に、アルコール分も出てきます。
この際、コップに合う蓋がない場合は、サランラップで代用しましょう。
大事なのは、隙間をなくして、旨みと香りを閉じ込めることです。
ひれ酒に火をつける
最後は、蓋を開けてすぐにマッチやライターで火をつけます。
漏れ出たアルコールに引火して、一瞬火が上がりますがすぐに消えるので驚かないようにしましょう。
火をつける意味としては、アルコール分を飛ばし飲みやすくすることです。
火をつけなくても作り方としては間違っていないので、アルコール分を飛ばしたくない方は、火をつけなくても良いでしょう。
また、個人的にですが、ライターよりもマッチで火をつけることをお勧めします。
雰囲気が出るとともに、マッチについているリンの香りのほうがお酒にあるような気がします。
まとめ
今回は、ひれ酒の作り方とコツについて紹介してきました。
ひれ酒は、使用する材料さえ決まれば、作るのは難しくありません。
ぜひ、一度ご自宅でひれ酒を作ってみてはいかがですか?
また、今は以下のようなレンジで温めるだけのヒレ酒も売られています。
ヒレをあぶったりせず、手軽に楽しみたいという方は、こういった既製のひれ酒を購入してみるのも良いかもしれません。
ふくひれ酒/ヒレ付きカップ
ふぐひれと新鮮なふぐ美味部分とを、辛口清酒に仕込んで、搾り上げたお酒です。ふぐ特有の含み香とまろやかな旨味に、更に一層の香りを添えるため、焼きひれを付けています。販売元:しらたき酒造
アルコール度:13度
価格:826円
Amazonで商品を購入する
最近のコメント